産科専門外来 産科外来のご案内

医師による妊婦健診外来及び助産師外来に加え、胎児形態スクリーニング・精査を行う超音波外来、
染色体異常診断を行う周産期遺伝外来、流産を繰り返す方の精査を行う不育症外来、
当院で分娩後の方の乳房ケアを行う母乳外来があります。

妊婦健診外来

妊婦健康診査は、妊婦さんや赤ちゃんの健康状態を定期的にチェックするために行うものです。
病気の有無を調べるだけでなく、医師や助産師などに妊娠・出産・育児に関する相談をして、妊婦さんが安心して妊娠期間中を過ごすために必要なものでもあります。
ハイリスク妊娠でない場合には、妊娠34週ごろまで、セミオープンもしくは助産師外来を活用した妊婦健診をおすすめしております。

診察日 月~金 9:00~12:00 13:00~16:00
スケジュール
  • 妊娠初期から妊娠 23 週までは 4 週間に 1 回
  • 妊娠 24 週から妊娠 35 週までは 2 週間に 1 回
  • 妊娠 36 週から出産までは 1 週間に 1 回
受診の流れ
診察について
  • 予約センターで事前に予約のうえ、紹介状を持って受診してください。
    当日は手続きのために時間がかかりますので、予約時間の30分ほど前に1 階の総合受付にいらしてください。
  • 当科初診日までの妊婦健康診査は、前の病院やクリニックで必ず受けてください。
  • 妊婦健康診査では、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県(一部除く)の公費受診券が使えます。
  • 病状などにより、診療の順番を変更する場合があります。
    また、緊急手術などに対応するためにお待たせすることもありますので、ご了承ください。
  • 当科は担当医(受け持ち)制ではありません。
    女性医師による診療は多く行われていますが、外来・入院を通して女性医師がすべて対応することはお約束できません。

超音波外来

妊娠 20 週前後に、胎児に異常がないかを詳しく調べます。また、胎児だけでなく胎盤などに異常がないかもスクリーニングします。妊婦外来とは別の予約が必要です。公費受診券が利用できます。

予約方法 紹介状をご準備の上、患者さんご本人または紹介元医療機関から、東大病院代表03-3815-5411から産科外来へご相談下さい。
診察日 月・水・金 13:00~15:00 
※所要約20分
スケジュール 妊娠20週前後
備考

助産師外来

助産師による妊婦健診です。お産のための体づくりやバースプランなど、医師の妊婦健診より、妊婦に寄り添い時間をかけて身近な相談ができます。また赤ちゃんを迎えるために妊娠中から産後の生活のイメージができるよう助産師がサポートします。ご主人やご家族と一緒に健診を受けることもできます。

診察日 月・水・木・金 13:00~15:00 
※所要30分程度
対象 妊娠19週~36週の妊婦さん
内容 問診・腹囲・子宮底測定、赤ちゃんの心音の確認、保健指導(超音波検査は医師の外来のみとなります)
費用 妊婦健診・出産費ともに医師が対応する場合と同様です。(妊婦健診時の受託券の使用も可能です)

健診スケジュール

週数 初診~24 26 28 30 32 34 36 37 38 39 40~
医師
 
 
 
 
 
助産師  
 
 
 
 
 

母乳外来

母乳は母児にとってメリットがいっぱいです。でも、誰でも簡単に母乳が出るようになるわけではありません。何といっても赤ちゃんが欲しがる時に、欲しいだけ吸わせることが大切です。ところが赤ちゃんがなかなか吸いつけなかったり、吸われるとすごく痛かったり。授乳の疑問や心配をできる限り解消し、トラブルを予防していただけるように、助産師による乳房ケアの母乳外来を開設しています。

診察日 月・火・水・金(祝日除く)
9:30~12:00、13:00~16:30 ※所要30分
場所 外来棟1階 母乳外来ブース(151)
対象 当院で出産後、退院して卒乳を迎えるまでのお母さん
費用 3.000円(税別)
持ち物
  • 診察券
  • 母子健康手帳
  • ママノート(母乳外来問診表)


※外来には哺乳ビンや乳首、粉ミルク、おむつ等の準備はございません。
必要に応じてタオル、ガーゼハンカチ、哺乳ビンや乳首、粉ミルク、お湯、おむつ、着替えの準備をお願いします。

備考 退院時に予約可。
遅刻・キャンセルの場合は必ずご連絡ください。
遅刻の場合は短時間診療、または予約の取り直しをお願いしております。

周産期遺伝外来

ご希望のあるご夫婦に対して、染色体の数的異常を始めとした児の先天疾患に関する出生前診断を行っております。また、まだ妊娠されていない方の妊娠前カウンセリングも積極的に行っております。

予約方法 紹介状をご準備の上、患者さんご本人または紹介元医療機関から、東大病院代表03-3815-5411から産科外来へご相談下さい。
診察日 火・木 13:00~15:00
費用
  • 初期胎児超音波 検査料7,500円
  • クアトロテスト 検査料18,300円
  • NIPT(母体血を用いた出生前遺伝学的)検査/新型出生前検査 検査料198,000円 ※原則、当院で分娩予定の方に限ります。
  • 絨毛染色体検査 処置料60,000円/検査料98,520円
  • 羊水染色体検査 処置料40,000円/検査料80,040円


※遺伝外来での診療は全て自費診療となります。上記に加え、カウンセリング時間に応じた遺伝カウンセリング料金が別途かかります。

不育症外来

不育症に悩むご夫婦のための専門外来を開設しております。流産を繰り返す患者さんの中に、免疫異常、血液凝固機能の異常を認めることがあります。不育症外来ではこうした患者さんの診断や治療を行います。30年以上にわたり2,500組以上を対象に相談実績があります。

予約方法 紹介状をご準備の上、患者さんご本人または紹介元医療機関から、東大病院代表03-3815-5411から女性外科外来へご相談下さい。
診察日 毎週水曜日 13:00~
費用 約30,000円
(ご夫婦染色体検査を行う場合 合計約50,000円) 
結果報告時 約6,000円 (相談料)

※受診2回目は自費診療。自費診療日には処方は可能ですが、すべて自費となります。

※上記は一般的な費用です。受診される方の状態により異なる場合もあります。

不育症検査助成についてはこちら
検査の流れ 初診時には問診と必要に応じた採血・内診などの診察を行います。初診時から2~4週間後に次回のご予約をおとりします。
受診2回目では、結果説明と次の妊娠に向けた方針をお伝えします。
検査内容
  • 超音波検査(子宮の形態をチェックします。当院では3Dエコーを用いた検査も行っています。)
  • 採血検査(不育症のリスク因子について調べます。)
  • 血の固まりやすさに関する検査
  • 抗リン脂質抗体症候群の検査
  • 脂質代謝異常の検査
  • 血液型検査
  • 自己免疫疾患の検査
  • 血糖値の異常の検査
  • 甲状腺機能の検査
  • 希望者には夫婦の染色体検査